大阪湾最大の干潟、十三干潟は、地下鉄御堂筋線西中島南方駅から南へ徒歩5分の淀川河川敷に広がり、対岸にはキタのビル群が見える、大都会のすぐ横にある大自然です(阪急十三駅からは徒歩3分で淀川河川敷、そこから上流へ10分ほどで干潟に着きます)。約20 haの干潟の多くは、ヨシ原となっており、約800 mの川幅の半分近くが、春〜秋にかけて美しい緑の景観を形成しています。
2007年10月、「十三干潟の環境体験(淀川リバーマスター倶楽部:淀川に関する講座修了生による自主活動グループ)」で十三干潟のフィールドワークが行なわれました。ヨシ原近くでゴソゴソと動くのは、クロベンケイガニです。河口部から中流域に住む半陸生のカニで、タクワンをエサにして子どもでも簡単に釣り上げることができ、十三干潟に多くいます。ヨシ原の中には、 モクズガニ科のアシハラガニがたくさんひそんでおり、人が来るとすばやく隠れます。
リバーマスター倶楽部では、2007年、アユを大阪市内の淀川大堰魚道で観察し、ツバメを京都市伏見区向島のヨシ原の上空を待っているところを見学しました。また、2008年度も淀川のいろいろないきものを見に行ったり、淀川の源流部をツアーする予定です。
干潟に降り立つと、対岸に空中庭園のある新梅田シティを始めとした高層ビル群を眺めながら、足元には十三干潟のヨシ原など淀川の雄大な自然が広がります。大都会のすぐそばにある大自然、そこには、たくさんの種類のカニやシジミ、アユやボラ、スズキ、そしてサギやチドリの仲間、ツバメやチュウヒといったさまざまな生物が水陸そして大空に群れています。
是非一度出かけて見ましょう。 |