ツバメはエサとして虫や土を食べます。主にカ、ハエ、アブを食べ、他にも小型のガ、チョウ、トンボカゲロウ、シロアリなどを食べるため、農作物や樹木を害虫から守ってくれる益鳥(えきちょう)として扱われてきました。 ・また、力の弱いツバメはカラスやヘビから身を守るため、カラスやヘビが近寄りにくい人間の近く(玄関や軒下など)に巣をつくります。
※ひなで1日約100匹、親で約200〜300匹の虫を食べます。
ツバメの飛行速度は、普段は時速約47km(渡りの時は時速55〜60km)で飛びます。水平飛行の最高時速は早いツバメで時速200kmを超えるとも言われています(ハリオアマツバメの最高時速290km)。
向島のヨシ原は低湿地であるため、ツバメのエサとなる虫が多く生息します。1日に200〜300匹もの虫をエサとして必要とするツバメなので、それだけの虫が成育できる環境がなければならないのです。・また、巣立ちした子ツバメの飛行訓練を行うのための広大な自然があるということも言えます。そのため、向島のヨシ原は南方へ渡る前に力を養う格好の場所となっているのです。
木々が生い茂り林になったことと、人が畑をつくったことにより、ツバメが塒を形成するヨシ原が減少したため、豊里に飛来していたツバメは他へ移ってしまいました。
※大阪工業大学のグランド横のヨシ原で、1千羽弱のツバメの飛来が確認されています。